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凝りない男 in バングラデシュ

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熱でくたばっていた深夜2時――――――――
私はホテルのベッドにうつ伏せで眠っていたのだが、突然体が苦しくなる感覚に襲われた。

( 熱が上がって来て、それ故に体がダルくて苦しいのだろうか‥‥ )とも思ったが、違う。

これは熱で熱の苦しさじゃない!!!
体に何かに押し潰されるような苦しさだ。凄く嫌な予感がしたが、それは的中した。



「 私の上で何やっんの? 」と、背後のハビブルに私が冷たく問い掛けると彼は声を震わせながら
ボソっとこう答えたのだ。

「 ナ ギ の 熱 は ま だ あ る の か な ? と 思 っ て‥‥
だ か ら 、 ど こ が ど の く ら い 熱 い の か 全 身 で 熱 を 測 っ て い た ん だ ‥‥ 」

Bohemian Days... - 自由奔放な女の写真放浪記 --バングラデシュの小学生

※バングラデシュの小学校にて。

コイツは何を言っているのだろうか。
人が熱で苦しんでいるのに全体重を掛けて熱を全身で測るバカが何処にいますか。

しかも、深夜にフロントで合鍵を借りて勝手に入り込んでくるなんてホンットに最低です。

人がこんなにも呆れて冷たい顔をしているというのに、一向に私の上から退く気配のないハビブルに
私は「 奥さんに言うよ!?早く出て行け! 」と怒鳴った。

すると、彼はスッと起き上がって、俯きながら大人しく部屋を出て行ったのだ。振り返ることもせず。

( な ん て 素 直 な 潔 い 男 な ん だ 、コ イ ツ は !! )

翌朝、ハビブルは何事も無かったかのように私に接してきた。
が‥‥奥さんの目を盗んでは、やたら触ろうとしてきたりと、すこぶる気持ち悪かった。

出来ることなら奥さんにチクってしまいたかったが、奥さんは英語が全く分からない。
ましてや、そこでハビブルが変な言い訳とか嘘を言って逃れようとしたら逆に私が奥さんから
「 人の旦那にチョッカイ出しやがって! 」なんて文句付けられる可能性もある。

女 を 敵 に 回 す と 碌 な こ と が な い か ら な ッ ! ! ! !

だから、私は言いたくても言うことが出来なかった。
とは言え‥‥正直このままではストレスで私が可笑しくなってしまう。

警察官のハビブルが居ることでメリットもある( 許可証が要らないとかね )
けど、そのメリットを失ってでも私はハビブルと離れたかった。それくらい気持ち悪かった。
Bohemian Days... - 自由奔放な女の写真放浪記 --私が出会ったバングラデシュの女性
※私が出会ったバングラデシュの女性。

私は首都に戻ってから「 もうココからは自分で旅を続けます 」と伝えた。

するとハビブルは「 今日はもう遅いから明日の朝にしなさい。もしかして、僕のせいかな。
僕が怒らせちゃったかな‥‥もし、そうなら本当にごめんなさい 」と言ってきた。

1度謝られたくらいじゃ許せないくらい私は彼のことが嫌いになっていたが、ハビブルなりに
私に不愉快な思いをさせたということを認識してくれたんだなと思うと少しホッとした。

そして、ハビブルの家で眠りについた最後の夜――――――――

私はハビブルに襲われるという最悪の夢で深夜0時に飛び起きてしまった。

バクバクに上がる心拍数。
部屋を見回してもハビブルが居ないことにどれだけ安心したことか。

( 夢で本当に良かった‥‥ )
そう思いながら再度、私は眠りにつこうと横になり、目を瞑った。

目を瞑って2~3分後だっただろうか。
ベッドに何かの負荷が掛かり、ギシっと沈む音と同時に私の背後に何かがピタリとくっついた。

「 ア゙――――――――――――――――――――――――!!! 」
私は恐怖のあまり叫びながら足をばたつかせて、その背後のモノを蹴り飛ばしてしまった。


恐る恐る私が振り返ると、そこにはハビブルが居た。


そして、ハビブルは私と目が合うなり俯きながら大人しく黙って奥さんの部屋へと戻っていった。

怒られて潔く出て行く割に、何度も懲りずに試してみようとするハビブル。
そのしつこさは最後の最後まで健在していた。

その翌日から私はハビブルと離れてバングラデシュを回ったのだが‥‥
ハビブルのダメージが引っ張り、ハビブルから離れた後もハビブルに振り回され続けた。

今となってはこれも笑えるイイ思い出だが、その時は気が滅入り過ぎてバングラデシュを
楽しむことが出来なかった。だから、バングラデシュ放浪記はもうこれ以上書くことが無い。笑


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旅 立 ち ま し た 。

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この記事が自動でアップロードされる頃には、きっと私はマダガスカルにいます。

ということで、5週間ほど2012年初のアフリカ渡航に行って来ます!
( 前回のガーナもウガンダ放浪記もまだ書ききっていないのですが‥‥ )

とりあえず、今回はマダガスカル→カメルーン→チャド→ガーナにお邪魔しようと思ってるので、
もし現地で私らしき女がチョコマカ歩いていたら是非とも声を掛けてみてやって下さいまし。

今回はどんな面白い人たちに出会えるのだろーか‥‥ワクワク。
Bohemian Days... - 自由奔放な女の写真放浪記 --バングラデシュの男の子※私がバングラデシュで出会ったカワイイ男の子の写真。

渡航中は生存記録としてBLOGを更新出来たらしよーと思います。
まぁ、ネットが繋がればですが。書く気が起これば‥‥の話ではありますが。笑

それでは、アフリカ満喫してきますッ!!!!


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アリアリのマダガスカル。

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アリアリ。皆さん如何お過ごしですか。
私はマダガスカルの通貨の単位"アリアリ"という響きに異常にハマってます。

そして今更ながらFacebookで自分のリアルタイムを呟くということを覚え、
ブログではなくソッチで生存記録残してました。

Bohemian Days... - 自由奔放な女の写真放浪記 --マダガスカルで出会った子供

このマダガスカルではズット見たかったバオバブストリートに行ったり、
猿に弄ばれたり、カメレオンをいじくり回したり、子供たちの可愛い笑顔に
沢山出会って物凄いエネルギーを貰いました。

あと数日間マダガスカルでノンビリ過ごした後は、
カメルーンとチャドの少しハードな旅に移ろうと思います。

ということで、ヨシダ元気に遊びまわっております。
それではまたネットが通じる時まで…

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大 分 、出 遅 れ ま し た が ・ ・ ・

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明けましておめでとうございまーす!
年末にケロっと無事に帰国しまして、バタバタと過ごしていたら‥‥
あっという間に2月に入ってしまっておりました。

そして、年が明けたということでBLOGのデザインを変えてみました( PC観覧用のみ )

まぁ、BLOGのデザイン変える前に先ずBLOG更新したらどうなの?って感じですけども‥‥
とりあえず2013年もどうぞヨシダを宜しくお願いしまっす!

nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --カメルーンで出会った男の子

※カメルーンで出会った小さな男の子。

それから今年もBLOGの方は間違いなく不定期更新になると思いますが、
やれるだけ更新して行きたいと思ってはおりますので、これまた宜しくお願いしますッ!

ということで、旅の記憶が薄れぬ内にBLOGの方を近日中にまた更新して行きたいと思いまーす。

それでは本年もどーぞヨシダをご贔屓にヨロシクお願い致します!


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不安が募る練習 in ウガンダ

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2週間後に開催されるInternational Book Festivalに参戦すべく、
私は図書館のユーザーである子供たちに“出し物”を宮本さんと一緒に教えることになった。

打ち合わせ初日―――――――
宮本さんは周囲の保育園や小学校から約400人の子供たちに招集をかけたと言っていたんだけども‥‥

実際に集まったのは、たったの48人!

まぁ、アフリカですからね。
呼ばれていても皆さん忘れちゃってたり、面倒くさかったりで来ないんですよ。

だから48人も来れば御の字!ということで、私たちは子供たちに今回やる出し物の内容を発表しつつ、
早速、出し物の「Animal Greetings」の練習に取り掛かることに。
※「色んな動物の鳴き声(挨拶)を英語でやってみよー!」的な感じのモノ。

nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --ウガンダの子供たちの練習風景

※覚えたセリフを大きな声でリピートする子供たちの練習風景。

本番までの2週間、子供たちと練習出来るのはたったの3回。
たったの3回の練習で子供たちが英語のセリフを全て覚えられるのか正直私は物凄く心配だった。

しかーし!ソコは色んな言語が入り混じる環境で生活しているアフリカ人!

文字を書くという習慣が無くとも、耳から入った言葉を覚える能力は長けている。
だから初めて聞く英語だって案外簡単にリピート出来るし、覚えてしまう。そんな彼らに私は感心した。

―――――――
彼らは忘れる能力もズバ抜けて早かったッ!!!!!

しかも!
練習の回数を重ねる度に子供たちが全然集まらなくなるっていう事態に‥‥。流石アフリカ。
nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --出し物用に私が描いた絵
※ヨシダが追い込まれながら描いた出し物用の動物のイラスト。

1回目の練習は48人。2回目は35人。3回目は30人。
どんどん人数は減って行くし、どんなにその場でセリフを覚えても皆次の練習までには忘れている‥‥。

一体、こんなんで大丈夫なのだろーか。
「 本番当日に誰も来ないと言う事態が有り得るのではないか 」と、私の不安は募る。
※皆が集まってくれたとしても本番でちゃんとセリフが言えるのかも疑わしいですし。

そんな不安を抱きながら、私は宮本さんに急かされるままに出し物用のイラストをひたすら描き続け‥‥
( 本業イラストレーターの私ですが、あんな短期間でこんなに絵を描いたのは初めてでございました。笑 )

色んな不安が消えぬまま、International Book Festival当日を迎えたのだった―――――――

                                         つづく

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不安が消えぬ当日 - International Book Festival -

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最後の練習に参加した子供の数は30人。
本番当日は、少なからずこの人数を下回ることはないと思っていたのだが―――――――

本番当日は、まさかの24人。
何故、本番直前の練習まで頑張って参加していたのに肝心の当日にバックレちゃうんだろうか。

しかもこれまでの練習に参加していなかった新顔がチラホラ‥‥
"面倒な練習は省いて、本番だけ参加する"という彼らの目立ちたがり屋根性。私は嫌いじゃない。

nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --フェスティバルの本番の様子。
※本番中の子供たちの様子。

新顔にセリフを教えなきゃならないのは当たり前なのだが、今まで練習に参加していた子も完全にセリフを
忘れているので、苛立ちと不安を抑えながら、ひたすら本番ギリギリまでセリフを叩き込み‥‥

不安な思いが消えぬまま、私と宮本さんはを子供たちをステージに送り出した。

でも、ソコは流石アフリカ人! 本 番 に 強 い !
彼らは堂々とした態度で最後までやりきってくれたのだ。ブラボー

無事に本番が終わり、最後までやり遂げた子供たちに鉛筆とボールペンをご褒美として渡すべく、
私と宮本さんは子供たちを招集した。

すると‥‥
60人以上もの子供たちが集まっているではないか。
( 練習でさえも最高48人しか集まらなかったのに‥‥ )
nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --パネルを持って練習する高学年の子

※練習も全て参加してくれていた真面目な高学年の女の子。

「 鉛筆やボールペンを貰えるのは本番に出た子だけだよー! 」と、子供たちに投げかけるのだが
本番どころか練習にすら参加したこともない子たちが「参加してたしー!」と平気で嘘をつく。ひぇ~

最後くらい気分よく終わらせて欲しかったのだけれども‥‥
"欲に対しても素直なところ"が、またアフリカらしくて良いのかなと自己解決したヨシダでした。
( そして短かったけれども‥‥ウガンダ放浪記、これにて終了! )


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束の間のベジタリアン宣言

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私の1番好きな国、エチオピア―――――――
この国には家族のような友達が沢山居る。だから私はこの国が好きなのかもしれない。

今回はそんな私が愛するエチオピアで体験したことを綴らせて貰おうと思う。

エチオピアのゴンダールに行く時、私には必ず立ち寄る場所がある。
それは、TigestMuluおばさん家( 彼女たちはバイトさせてくれたり何かと色んな経験をさせてくれる)

彼女たちの家は鶏を飼っている。
その鶏は家族同然のように部屋の中で過ごし、人間と同じようにソファにも腰をかける。
時には鶏が"お前、退け!" と言わんばかりに私の体を突く( エチオピアでの私の地位は鶏以下 )

鶏に追いやられ、居場所を失い、少々戸惑っていた私にMuluおばさんがこう言った。

「 ナギ!このニワトリを捌きなッ! 」

―――――――捌くって、殺すってことだよね?
鶏肉を食べるのは好きだけど、自分で捌いてまで食べたいとは思わないよー。って言うか、私には無理!

nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --エチオピアの少女

思いっきり拒めば、MuluおばさんもTigestも強要はして来ないと思い、拒絶していたのだが‥‥
彼女たちは許すどころか、拒む私に説教を始めたのだ。

「 ナギ、貴方がいつも食べている肉にも命があるの!命の有り難みを改めて知る必要があるの!
大人なんだからちゃんと現実を見なさい。食べるだけじゃダメなのよ! 」と。

私が駄々をこねている間にTigestが近所の青年を呼び、鶏を捌く準備が始まっていた。
※エチオピアでは鶏の首を切るのは男性の仕事なので、女性はやってはいけないらしい。

私はTigestとMuluおばさんにキッチンでホールドされ、逃げられない状況になっていた。

青年はそんな私を確認した後―――――――
ソファに座っていた鶏を手際よく捕まえて、鶏の首をナイフで殴り、鶏を地面に落とした。

それから青年は暴れる鶏に大きな金盥をかぶせ、中の鶏が大人しくなるまで見届けた。

金盥の中の鶏が大人しくなった後は"女性の仕事"ということで‥‥私の出番。
Muluおばさんに促されるがままに、私は息絶えた鶏の足を掴み、熱湯に突っ込みながら羽を毟った。

この時、私は目の前で屠殺が行われたショックと
息絶えたばかりの鶏を初めて触る気持ち悪さに半泣き状態だった。

「 こんなことを経験しなきゃならないのならば、私はもう2度と肉は食べない!食べなくていい! 」と、
彼女たちに訴えかけながら、後半はもうヤケクソで私は羽を毟り続けていた。

少なからず、羽を毟って、内臓をかき出すまでは本気で2度と肉なんて食うか!と、思っていた。
nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --エチオピアの女の子

しかーし!人間というものは非常に不思議なもので、
さっきまで生々しかった鶏の死骸が徐々に捌いて行くことで、スーパーで売られている鶏肉の
切り身と変わらぬ姿になると"美味しそう"という思考に切り替わる。

そして「 2度と肉なんて食うか! 」と思っていた先程までの感情が嘘かのようにお腹が減り、
目の前の鶏肉を欲するのだ。

私は今回、鶏の屠殺に立ち会うまでは、もしも自分が動物の屠殺に立ち会ったら絶対にショックから
立ち直れなくて2度と肉なんて食べられなくなると思っていたのだが‥‥

私 は 意 外 と 早 く 立 ち 直 っ て し ま っ た( 自 分 で も ビ ッ ク リ ! )

これは食い意地なのか、それとも頭の切り替えの早さなのか、もしくは欲に素直なだけなのかは
分からないけれど、兎に角、この図太い神経のお蔭で肉食を断たずに済んだヨシダなのでした


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初 賄 賂

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アフリカを旅していると"入国の際に賄賂を要求されて足止めを食らった"という話を多々聞くのだが、
私は2011年まで賄賂というものに遭遇したことが一度も無かった。

そんな私に初賄賂を体験させてくれたのはガーナだった―――――――
私はガーナでもパスポートとVISAさえ見せれば当たり前のように入国出来ると思っていた。

しかーし!
入国審査官から「 お前のVISA、有効期限切れ! 」という衝撃の一言を投げつけられた。

私は慌ててVISAをチェックしたのだが、冷静に見ても私のVISAは切れていない。
私は入国審査官に"VISAは発行日から3ヶ月間だから今月の17日まで有効なはず"と伝えた。

だけど、入国審査間は呆れた表情で私にこう言った。
「 お前が取得したのは8月。だから8、9、10月でお前のVISAは切れてんだよ! 」

nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --ガーナで出会ったパワフルなお母さん

エェェェェェ‥‥!!!
もー、何でそういう数え方すんのぉぉぉぉ!?!?!このバカタレ!

「 私がVISAを発行してもらったのは8月17日なんだから9月17日で1ヶ月、10月17日で2ヶ月、3ヶ月目は
11月17日でしょー!有効期限はまだ切れてないよー!!! 」と、何度も私は審査官に訴えかけた。

だけど、それでも彼は指を3本立てて「8、9、10月!ハイ、お前終了!」と言った感じ。
終いには「 取り敢えず、お前は入国出来ないから下がってろ。他の奴の入国審査の邪魔だ! 」
などと言われ、全員の入国審査が終わるまで私はポツンと隅っこで待たされた。

( このまま帰らされたらどうしよ‥‥ココでVISA買い直せる?どうやったら入国出来る? )

そんなことを考えて不安になっている間に、いつの間にか全員の入国審査が終わっていた。
そして、例の入国審査官がニヤつきながら私に近寄ってこう呟いた。

「 入 国 し た い な ら オ レ が 助 け て や ろ う か ?」と。

もちろん私は大きく頷いた。

「 よーし、オレがお前を助けてやろう。その代わり‥‥
御礼くらい出来るよな?オレはお前を助けてやるんだから!」


遅ればせながら私はこの時、コレが賄賂の要求だということに気付いた。
( 本来なら切れていないVISAを切れていると言われた時点で気づくべきだった雫

審査官はニヤニヤしながら早く金を出せと言わんばかりに手を出してくる。
でも、こういう時に逆らったり、安すぎる金額を払うとキレられて入国出来なくなるという噂も
聞いていた私は幾らが妥当なのかが分からず、無い頭で悩んだ。
nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --ガーナで出会った女の子


だって、高く払いすぎるのも嫌だし、安すぎてキレられても嫌じゃない?
とは言え、見栄張って出せるほど今私お金持ってないし‥‥

そんなこんなで先ず様子見で50ドル札を手にとってチラっと私が彼の方を見ると、
彼は50ドルに目をキラキラさせていた。

( 50ドルとれたら御の字ってことかぁ‥‥それなら、50ドル以下でイケるかも! )

そう思った私は20ドル札を1枚彼に渡して、
「 財布に入ってるお金、全部宿代だから、これを使ってしまうと私泊まれなくなっちゃうの。
だから少ないけれどコレで勘弁してッ!! 」と、思いっきり頭を下げた。

少々彼は不服そうだったが、貰えないよりは良いと思ってくれたのだろう。
私は20ドルの賄賂で解放された。思ったよりも安く済んで良かったー!!
※賄賂には個人差があると思われます。

そもそも賄賂ってものがあることが気にくわないけど、
こんな無駄な時間を過ごすくらいならとっととお金を渡しちゃえば良かったなーなどと思いながら
私は荷物を受け取って、早足で出口へと向かった。

まさかの2回目の足止めが税関で起こるとも知らずに―――――――

つづく。


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Pay Me! - どうやらブラが欲しいらしい -

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気が付いたら前回の更新から大分月日が経ってしまっていたのですが‥‥
皆さま、お元気でいらっしゃいますでしょーか?

わたくしは更新をほったらかしている間、
今年もアフリカ(ナミビア→南アフリカ→エチオピア)まで遊びに行って来ました。
んー。どんどん記事が溜まって行く‥‥

取り敢えず、これから少しの間だけはマメにBLOG更新してみたいと思います。
( マメな更新なんてウソだ!って思ってる方は是非コマメにチェックしてみて下さいませ。笑 )

それでは、とりあえず、前回の続きを綴って行こうと思いまーす。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

初めての賄賂に興奮していた私を次に税関で待ち構えていたのはガタイの良い仏頂面の姉ちゃん。

姉ちゃんは私の顔を見るなり「 PAY ME!! 」を連呼する。

私は申告しなきゃならないもんなんぞ持っていない。
そもそも、何故この人にお金を払わなきゃいけないのだろーか―――――――

まぁ、ココは当たり前の常識が通用しないアフリカ。

nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --ガーナで出会った女性

※私がガーナで出会ったパワフルなガーナの女性

一々考えたところでどうにもならないので、ココは素直に小銭を賄賂として渡してしまって
とっとと税関を突破してしまいたい。しかーし!

$nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --ホントにお金が無い

払いたくても払えぬ賄賂‥‥
そんな私のお財布事情なんぞ知らない税関の姉ちゃんはひたすらPAY MEを連呼しながら私を煽る。

んもー、こんな状況で私に出来ることと言えば‥‥
英 語 が 全 く も っ て 分 か ら な い 振 り を し て 切 り 抜 け る し か な い 。

姉ちゃんがPAY MEと言う度に私は日本語で「 意味分かんないー 」「 無理ー 」と騒いだ。

そして姉ちゃんが言う質問も言葉も全て「 分 か ら な い! 」と日本語で返し続けた。
( 姉ちゃんは幾ら持ってる?幾らなら払える?私に何なら渡せるんだ?としつこく聞いて来た )

その甲斐あってか、ひたすらPAY MEを連呼していた姉ちゃんが遂に黙った。
これで賄賂を取られることもなく、税関を突破!かと思いきや‥‥

いきなり私のスポブラの紐をグイッと引っ張り上げて「 コレ、頂戴! 」とか言い出した!!!
しかも、相変わらずの仏頂面で。
nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --私がガーナで出会った女の子
※ガーナで出会った元気な女の子

まぁね、こんな私のお古のスポブラなんかで良いのならあげても良かったんだけどさ‥‥
nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --too small - 小さすぎるよ

なんたって私の2倍の横幅は軽くある姉ちゃんだったからねッ!!!!

スポブラの肩紐を力強く引っ張り続ける姉ちゃんに私が「 too small 」と呟くと、
彼女は一瞬私のことをギロっと睨みながらGO!と怒鳴った。ひー、怖いッ‥‥

こーして私は逃げるように出口へと真っ直ぐ向かったのでしたseiヤッター。


どーでもいい話なんですけど、意外とアフリカでスポブラねだられるんですよ。
何でスポブラなんでしょう?私よりも遥かにグラマーな人ほど私のスポブラ欲しがるんですよ。
( そう言えば、エチオピアのムルシ族の女性なんかもスポブラ欲しがっておりました )



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オブロニとオビビニ

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ガーナに着いて初っ端、空港で賄賂要求
空港を出る時には私の中でのガーナ人のイメージは最悪だった。

だけど、そんな悪いイメージは空港を出てから直ぐに解消された。

だって、超フレンドリーなんだもーん、ガーナ人!
( 基本的にアフリカ人はどこの国の人も非常にフレンドリーだとは思うんですが、ガーナ人は特に! )

んで、街を歩いてると何度も"オブロニ~"と声を掛けられる。
どうやらオブロニと言うのは現地語で白い人という意味らしい( 黄色人種であっても彼らから見れば白い人 )

nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --ガーナで出会った男の子

※凄まじい程に目を輝かせていたガーナの子供

ガーナ人は外国人が大好きらしく、大人も子供も目を輝かせながらオブロニ~と握手を求めてくる。
まるで自分が何処かの国の有名女優にでもなったんじゃないかと錯覚するほど。

そんなフレンドリーなガーナ人と手っ取り早く仲良くなれる言葉を現地人から教えて貰った。

その魔法の言葉が"オビビニ"
これは現地語で黒人という意味。

最初は"白人"だの"黒人"だの放つことは、差別になるのではないか等と色々ビビってしまって
中々口にすることが出来なかった小心者の私。

しかし、現地で仲良くなったTalk True(なんて素敵な名前!)が
「 オブロニにオビビニって言われたらオビビニは皆喜ぶから言ってみ! 」と言うので‥‥

試しに、ガキンチョにオビビニ~と声を掛けてみた。
nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --ガーナで出会った女の子
※「オブロニにオビビニって言われた~!」と、メッチャ笑ってるガーナの女の子

すると‥‥
めっちゃ恥ずかしそうに顔をクシャクシャにしながら喜んでいるッ!!!
そしてスッゴイ笑顔で「 オブロニ~♪ 」と返してくれた。しかも、声を掛けた人全員ッ!スゲー

っちゅーことで、英語が通じなくとも、現地語がわからなくとも、
ガーナ人とは"オブロニ"と"オビビニ"だけで仲良くなれるよーですsei



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6時間の顔面パンチに耐えて... - ガーナの美容院 -

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どーでもいい話ですが、数日前からトルコに来てるヨシダです。
トルコでは特に観光をするわけでもなく、ママを連れてただひたすらアチコチ食べ歩いております。

トルコの話はさておき、ガーナの美容院のお話を―――――――

アフリカでエチオピア以外の美容院には行ったことがなかった私。
ココ、ガーナの女性もエクステ付けたり、器用に編み込んだりと中々オシャレな頭をしているので
ガーナの美容院に行ってみることにした。

早速、私は宿近くの恰幅のいいオバちゃんが子供をあやしながらやってるめっちゃ普通の美容院で
エクステを付けて編み込んで貰うことにしたんだけど‥‥

まぁ、髪の毛を編み込むわけだから多少毛を引っ張られて痛みが伴うのは覚悟の上だし、
相手がアフリカ人だから日本のような接客サービスが無いのも分かってはいるんだ。

nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --ガーナで出会った男の子

※ガーナで出会った男の子の写真。

だけどさー‥‥
nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --雑なんだよ

エクステを編み込んで、余ったエクステを切る時、ハサミを使わないんだよね。オバちゃん。
だから思いっきり手で引きちぎるんだよ。私の顔の真横で。

そうすると、勢いあまってオバちゃんの手が私の頬骨に思いっきり当たってさ、これが結構痛いのよ。

1-2回なら我慢出来るよ。つい勢い余って当たっちゃうことだって有るだろうからね、ハサミを
使わずに切ろうとしているんだもの。そりゃ、そーいうことだってあると思うよ!

けど、それが1-2回じゃないんだ。
このヘアスタイルの完成までに6時間掛かったんだけど、その6時間ほぼ殴られっぱなし。

そりゃ何度も何度も顔面にパンチが飛んでくるもんだから流石に私もイラっとしてしまうわけで
「 痛いッ! 」って声も出れば、嫌な顔だってしてしまうわけさ。
nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --ガーナの美容院でやってもらったヘアスタイル
※6時間、おばちゃんの顔面パンチに耐えて出来上がったヨシダの髪型。

それでも、そんな私に対してもオバちゃんは「 Sorry♪ 」と軽く流して、パンチを与え続けるわけよ。
終いには謝りもしなくなるもんだから、私もただただひたすら我慢したわよ。

んもー、ガーナの美容院は行かない。
もうあんな顔面まで痛い思いするのイヤだ。不愉快過ぎるもの!

まぁ、でも、今となっては良き思ひ出‥‥だと思ふ。

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洒落た賄賂 - クリスマスver. -

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ガーナでは入国審査官に賄賂をせびられ、その直後に税関でも賄賂を要求され、
もう流石にこの国で賄賂を要求されることは無いだろうと思っていた。

―――――――しかし、それは帰りの空港で起こった。

私がガーナから日本に戻ろうとしていたのは12月23日。
チェックイン時、私の手荷物は無料手荷物許容量をチョットばかし超えてしまっていた。
と言ってもコレは意外と見逃して貰える範囲の重さ。

nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --マダガスカルで出会った女の子

※ガーナの写真が足りなかったので、マダガスカルで出会った女の子の写真を...。

が、カウンターでお兄ちゃんに「 オーバーしてるから金払え! 」と言われてしまった。
まぁ、荷物がオーバーしているのは事実だし、私は素直に払うつもりでいた。

兄ちゃんに超過料金は幾らかと尋ねると、$200だと答えた。
( 思っていたよりも遥かに高い。でも、捨てられる荷物もないし払うしかない‥‥ )

そう思いながら払おうとしたのだが、手持ちが足りない。お恥ずかしー。
まぁ、でも、クレジットカードで払えばいいやと兄ちゃんにクレジットカードを渡すと何故か顰めっ面。

そして「 現金は持ってないのか?現金じゃないとダメだ 」と言う。
そんなわけがない。エミレーツがクレジットカードを拒むわけがないじゃないか!
nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --マダガスカルで出会った男の子
※これまた、マダガスカルで出会った男の子の写真...。

私は切実に手持ちがないことを伝えたが、兄ちゃんは現金のみの一点張り。
刻一刻と近づく出発時刻。だけど、時間が経っても増えることの無い私の財布の中身。

このままフライトを逃すことになるのかと不安が過ぎる。

兄ちゃんと彼此40分くらい交渉した時だっただろうか。
"現金を出すまで何もしてやらん!"とばかりに動かなかった兄ちゃんがカチャカチャとPCをたたいて
チェックインの手続きを始めてくれたではないか。
nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --笑顔が可愛いマダガスカルの男の子
※またもやマダガスカルで出会った男の子の写真。

そして、兄ちゃんは発券した搭乗券を手渡しながらこう私に言った。

nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --200ドルは僕から君へのクリスマスプレゼント


( ひー!なんてシャレたことが言えるアフリカ人なんでしょう! )と一瞬感激してしまった。

が、次の瞬間、彼の口からこんな言葉が出た。
「 だから君も僕に何かクリスマスプレゼントをくれ。
君だけ貰えて、僕が貰えないのは不公平だ 」


んあ゙ァァァァァ!!!このバカタレィ!!!
気付くのが遅かった私もバカだけど、結局、荷物代の$200も賄賂かよー!
そりゃ賄賂はクレジットカードで払えないわな。

んもー。
凄くイラっとしたけど、それでもヤッパリあの言い回しは洒落てるなと未だに思うヨシダでしたsei

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バ オ バ ブ が 見 た く て 。

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現在、トルコからイスラエルに移動したヨシダです。こんばんは。

小さい頃「 いつかマダガスカルに行けたらいいなー 」と思っていた私―――――――
でも大人になるにつれて動物よりも人に興味が傾いて、何だかんだで後回しになっていたマダガスカル。

nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --マダガスカルで出会った親子

※マダガスカルで出会った女性の写真。

だけど、やっと行けたんですよー!マダガスカルに!

まず、ココでの目的は先ずバオバブの木を見ること。
名前の響きもいいけど、あのフォルムがたまらなく好きなんですよー。

でも、バオバブの写真。
全 然 写 真 上 手 く 撮 れ な か っ た ・・・撃沈。
nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --バオバブストリート
※私が撮ったバオバブストリート。全く魅力が伝わらぬ。

写真だと全然良さが伝わらないかもしれないけれど‥‥
バオバブ、でっかくて凄かったんですよー。格好良かったんですよー。

改めて、自分が撮ったバオバブの写真を見て、あまりの酷さに文章書く気力を失ったので‥‥
どなたか景色を上手に撮る方法をヨシダに教えて下さいsei切実~



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サルとカメレオンとヨシダ in Madagascar

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マダガスカルって、あっちこっちに野生のカメレオンがいるのよ。
ココに来るまで触ったこと無かったんだけれども、カメレオンめっちゃ可愛いのねッ!!知らなかったー

取り敢えず、カメレオンを見つける度に捕まえて弄り倒す!
時折カメレオンに威嚇されては怖気付いてしまうのだけれど‥‥それでも触りたい衝動は抑えられない。

nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --マダガスカルで出会った男の子

※マダガスカルで出会ったカワイイ男の子。

んでまぁ、サルに触れ合える場所へ行ったらこれまた人懐っこいのよ!
肩やら頭に乗って来るのよ。バナナに釣られてね。笑

んでもって、野生のサルもいるのよ。
野生のサルは人を吊り橋の如く使うのよ。ポンポン乗ってくるから人に慣れてるのかな?と思いきや、
触ると容赦なく噛まれるっていうね‥‥ひー
nagi yoshida - 自由奔放な女の写真放浪記 --マダガスカルでのヨシダ
※サルとヨシダとカメレオンinマダガスカル。

でも、こーやってサルと戯れるの夢だったんです、私。

いつもアフリカでは人とばっかり戯れていたけど、
たまには動物と戯れるのも面白いなーと思ったヨシダでしたseiってか、マダガスカル特に書く事が無いー。爆



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